作るきっかけ

寺院幕作るきっかけ 黒谷常光院 住職 梶田様

この度、お寺の行事に向けて幕を新調させて頂きました。

今まで長年使用して年季の入った幕を飾るたびに幕の作り替えを思って気にしていたのですが、なかなか切っ掛けもなく、いつも行事が終わっては、そのまま片づけてしまうのが通例でした。
たまたま今回、京都神社寺院幕工房さんとお知り合いになるご縁がありました。
ちょうど気になっていた幕のことを相談させていただくと品質のことや幕の体裁のことなど、とても丁寧で親身に相談に乗って頂きました。住職が気になっているのであれば、訪れる方々もきっと同じ思いで目に映っているであろうとのご意見に、ここでお願いをすれば間違いのない幕を作って頂けると確信して、思い切って作り替えることを決めて今回、新調の運びとなりました。敏速、丁寧なご対応と気持ちの良いくらいに素晴らしい幕を作って頂きましてありがとうございました。これからはお寺の行事の度に新調した幕を飾ることで新たな気持ちと爽快感を感じられることがうれしく思います。

常光院は、金戒光明寺の三門の東にあり、「八はしでら」とも呼ばれています。門前石段脇に「箏曲開祖 八はしでら」の石碑が立ち浄土宗大本山金戒光明寺の塔頭になります。

寺院幕作るきっかけ 東天王岡崎神社 宮司 本田様

秋の祭事に向けて神社のぼりを新調させて頂きました。東天王岡崎神社の大のぼりは地色が赤色です。
赤色は、染色の特性で材質が綿の場合は、雨に濡れると色が流れ出やすい特性があります。
今まで作製した神社大のぼりは、雨に濡れた時に地色の赤色が流れ出て、白文字を流れ出した赤色で汚してしまうことが大変気になっていました。
ここ最近は、赤色が流れ出し白文字を汚してしまうことに諦めて、色が流れ出しにくい紺色で神社大のぼりを作製していました。
今回、そのことを京都神社寺院幕工房さんに相談させて頂く機会がありました。
とても親身にご相談に乗って頂き、やはり神社大のぼりは本来の神社の赤色で作製する方が絶対に得心がいき、そうあるべきであるとご意見を頂きました。その力強いご説明に迷っていた心が動き、今回の製作となりました。
赤色で染色すると雨に濡れると流れ出すことは、どうしても十分に解決できないので、仕上げに防水加工を施して頂きました。深紅の色に東天王岡崎神社の白文字が鮮やかに浮き上がり、気持ちの良い仕上がりになりました。以前と比べると神社名も少し大きく気を利かせて頂き、遠くからでもはっきり映渡っています。
次回の秋には気持ちの良い新たな深紅の神社大のぼりが祭事を引き立ててくれることを楽しみにしています。
氏子衆の方々も仕上りの爽快さには大変喜ばれていました。誠にありがとうございました。

東天王岡崎神社はうさぎがこの辺りの神様のお使いであったことから、こちらにはたくさんのうさぎ像が置かれ、特に「うさぎ年」には、たくさんの方々が訪れています。
https://okazakijinja.jp/